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サキュバス
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異性を誘惑し、堕落させ、その精気を吸い取る。正式に契約した
オスは睡眠も食事も排泄も不要な身体に改変され、サバトの儀式
を執り行うべく、様々な女性とひたすらに乱交を繰り返す存在に
変えられてしまう。
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この辺は、どこも似たような場所ばかりだ。

時々ふと、自分の居場所がわからなくなる。

既視感・・・。

前にも一度、同じ景色を見たことがある。

いや、一度や二度ではない?

あるいは、夢の中で?

昨日。おととい。いや、もっと昔。幼い頃に・・・。

・・・馬鹿な。そんなはずがない。

過去の記憶が、現実によって上書きされている?

???:
「昔々、あるところに、まぬけな若者がおりました」

遙かな遠くから、けれどもすぐ耳元で聞こえる声。

ふらふら。心地よい目眩がする。

これは、母親の匂い。

ほんのり乳臭い、柔らかい羽毛に包まれたぬくもり。

???:
「若者は、知らず知らず催眠術にかけられました。
 それは、悪いモンスターの仕業でした。まぬけな若者は、
 モンスターに襲われてしまいました」


―――あなたはモンスターの薫香に惑わされ、
ゆっくりと、安らかな眠りに落ちていった―――





サキュバス:
「そのモンスターの正体は淫魔。サキュバスでした。
 眠らせたオスの精子を吸い尽くし、終いにはミイラに
 してしまう、恐ろしいモンスターでした」

夢の中に、もやもやとした霧が立ち込めている。

ほんの幽かに見えるのは、まぬけな若者の物語。

裸の若者の上にのしかかり、寝顔を見つめる妖しいモンスター。
その姿は、どことなく母親に似ている。

サキュバス:
「淫魔の息は甘い息。吸えば吸うほど熱くなります。
 ほーら、だんだん燃えてきたでしょう?
 あなたの隠れた本能が、目覚めざるオスの欲望が」

いけない。それは危険だ。

深層意識の自分が、夢の世界の自分へ呼びかける。

サキュバス:
「おやおや、悪い子でちゅねぇ?
 きちんと目を閉じておかないと、ママは絵本の続きを読んであげませんよ?」




―――サキュバスのテンプテーション攻撃!―――


サキュバス:
「サキュバスは若者のペニスを握りました。
 そして、優しく、優しく可愛がりました」


サキュバス:
「するとどうしたことでしょう? 若者のペニスは、
 みるみる大きく、固くなってゆくではありませんか」

不思議なことに、自分の下腹部の辺りが、
見えない力でぐっと押し込まれるのを感じた。
艶めかしい指の感触が、表皮を通してじわじわと伝わってくる。

だめだよママ。それはよくないことだよ。

・・・と、声を発しかけた時に気付く。

自分は誰だ? 頭が混乱しているようだ。
というよりも、夢と現実が、思考と感覚がずれている。


―――サキュバスのテンプテーション攻撃!―――


サキュバス:
「今度はもっと強く、しっかりと握りました。
 サキュバスの手付きはとってもいやらしく、
 それはそれはもう、若者は気が遠くなるほどでした」

・・・んん、と我知らず口の端を力む。

夢の中の出来事に、反応している自分がいる。

それは少年時代特有の、忘れかけていた妄想だった。

実体の伴わない、理想だけのエロス。

かつては自分も抱いていたはずの想いだ。
常に物足りず、それでいて満たされていた気がする。

原初的な性の萌芽。穢れなき純朴な欲求。

サキュバス:
「しかし、サキュバスは残念です。これは一方的な愛。
 サキュバスは愛されたい。若者に愛されたい。
 しかし、このままでは愛し合うことができません」


―――サキュバスのチャーム攻撃!―――


サキュバス:
「そこで、サキュバスはこう言いました」

サキュバス:
「若者よ、取引をしましょう。わたしがおまえを気持ちよくしてあげる。
 だから、その代わり、おまえはわたしの乳を揉んでおくれ?」

それは決して許されない、禁断の取引だった。

騙されるな。相手はモンスターだ。

快楽に屈するな。そんな誘惑に負けてはならない。

サキュバス:
「・・・そう、手のひらで包むように。
 ほぐしながら、揺らしながら、ああっ・・・いいっ・・・!」


―――サキュバスのチャーム攻撃!―――


サキュバス:
「そこで、サキュバスはこう言いました」

サキュバス:
「若者よ。もっと、もっと強く揉んでおくれ。
 乳首がちぎれるくらい、ねじりながら引っ張るの・・・!」

手のひらからあふれるこの肉の感触は、
間違いない、ひどく懐かしくて特別なものだ。

柔らかくて、大きくて、ふくらんでいる。

サキュバス:
「んああっ・・・! もう、乱暴ったら・・・!
 でも、いいのよ。これがいいの。サキュバスのおっぱいは
 喜んでいます。ほら、もっと強く・・・!」

だけど、いけないんだよママ。いけないんだ。

サキュバス:
「はぁ・・・ふぅ・・・! 素晴らしい・・・!
 若者よ、よくぞ応えてくれました。さあ、おいで。
 約束通り、もっとよいことをしてあげますよ」


―――サキュバスのラブリードレイン攻撃!―――


サキュバス:
「んん、はぁ・・・ああ・・・!!」


サキュバス:
「サキュバスは、若者の大切な宝物を預かり、
 こっそりと、秘密の洞窟へ案内しました」

臍を打つほど活力に充ち反り返ったペニスが、
魔性の手に拐かされ、ねっとりと濡れた秘所へ連れ込まれる。

たったそれだけで、ゾクゾクと血潮が騒ぎ、尖端の穴から稲妻が先走るのがわかる。

サキュバス:
「さあ、ためらわずに進みなさい。そのまま、まっすぐに。
 そうよ、入り口は少し狭いけれど、大丈夫、中に入ればあたたかいから」


―――サキュバスのラブリードレイン攻撃!―――


粘着質な襞のカーテンを一枚一枚潜り抜けて、
最初の関門を越えると、わずかに広くなった空洞に辿り着く。

道程はまだ半分にも満たない。
だが、暗闇の中で行き先がわからず、頭を回して洞窟の形を確かめる。

サキュバス:
「ひぃ・・・!! 固い、まるで岩みたい・・・!」

ううん、違うよママ。この洞窟は、とっても柔らかいんだ。
ぐにゃぐにゃしてて、ぐちょぐちょなんだよ。

サキュバス:
「まずは、奥まで、ゆっくりと進みなさい。
 すると、小さな出っ張りに突き当たるから、
 んんっ、そこを何度も、何度もグリグリして・・・」


―――サキュバスのラブリードレイン攻撃!―――


不思議な洞窟だ。手前と奥で、引き締まったり、ねじれたり、伸縮を繰り返している。

サキュバス:
「わかりますか? そうです、そこがサキュバスの弱点なのです!
 おまえの一番ぶっといところで、それを引っかけて、こじ開けて、ん、ああっ・・・!」


入り口がぎゅうっと凝縮し、根本から襞に絡め取られ、
もう抜け出そうにも抜け出せない。

もうだめだ・・・。我慢できないよ、ママ・・・。


―――サキュバスのラブリードレイン攻撃!―――


サキュバス:
「そして、んっ・・・サキュバスは・・・!!
 もうすぐ、あと少し、すごくいいの・・・!!」

ママ、どうしよう。おしっこが、おしっこが出ちゃう。

サキュバス:
「まだ、まだ耐えるのですよ! そうすればサキュバスは、
 そのまま天国へ、真の天国へと・・・っ!!」




続きは次回更新にて…


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